環境と安全
地球温暖化や限りある資源の節約、ごみの減量化など地球環境の保護は重要なテーマとなっています。塩化ビニルは省資源、省エネルギー、優れたリサイクル適性等で他素材に比べ、環境への負荷が少ないとされています。
また、塩ビ樹脂の安全性についても、今まで数々の研究・議論がなされており、人体への安全性も確認されています。
塩ビは地球に優しく、安全な素材として、これからも一層皆様のお役に立ち続けます。
石油資源の節約
プラスチックは丈夫で軽い新素材として、今や私たちの生活になくてはならない材料となっています。
このプラスチック素材には、ポリエチレンやポリプロピレン、ポリスチレン、PET、そして私どもが製造している塩化ビニル(PVC)などがあります。
塩ビ樹脂は、その組成の約6割が地球に無限にある塩を原料としています。そのため、限りある資源の石油に100%依存している他のプラスチックと比べ、資源の節減に大きく貢献しています。
地球温暖化の防止と省エネ
地球温暖化の防止に、CO2排出量の削減が重要な課題です。塩ビ製品は製造段階におけるCO2排出量が他素材と比べ少なく、また他のプラスチック素材と比べても製造工程におけるエネルギー消費量が少ない省エネルギー素材であり、すぐれた環境特性をもっています。
また塩ビ製品は、耐久性や薬品などの耐食性にすぐれた長寿命商品です。使用年数が数年に留まることが多い他のプラスチック製品に対し、塩ビ製品は風雨にさらされる電線被覆材や雨どい等でも20年程度の長期に渡りその性能を維持しています。
製造時の環境特性のみならず、製品寿命が長く、交換頻度が少なく済むことからも、省資源、省エネルギーに寄与しています。
優れたリサイクル適性
塩ビ樹脂はリサイクル過程における劣化がきわめて少なく、リサイクル品同志の混合も容易であるため、リサイクルに非常に適した素材です。使用済製品を再び塩ビ製品の材料として使用するマテリアルリサイクルが、汎用プラスチック素材の中では最も進んでおり、資源の節約と産業廃棄物の低減が図られる、環境に優しい素材です。
ダイオキシンについての誤解
ダイオキシンを構成している元素に塩素が含まれていることから、塩素を含む塩ビ樹脂の焼却がダイオキシン問題の元凶のように取り扱われたことがありました。
しかしながら、焼却時のダイオキシンの発生は、燃焼させる物質に影響を受けるものではなく、燃焼条件に大きく依存することがわかり、環境省の作成したパンフレットでも同様の記載がされています。
現在は焼却炉施設の改良と燃焼条件の改善により、ダイオキシンの生成量は大きく削減されています。
身近で使われる塩ビと安全性
高耐久で化学的な安定性の高い塩ビ製品は、食品容器・包装材、医療機器の材料、玩具、上下水道管等、皆様の身近なところで広範囲に使用されており、生活の安全と利便性の向上に役立っています。
塩ビの安全性は上水道管や輸血パック等、直接体内にとりこまれではものにも使用されていることからもおわかり頂けると思います。
また塩ビに柔軟性を付与するために使用される可塑剤のフタル酸エステルにつきましても、政府による試験で、内分泌かく乱作用(環境ホルモン性)は否定されているほか、急性毒性や皮膚刺激性なども極めて低いレベルです。また発がん性についても、数多くの研究が行われていますが、現時点で人への発がん性を示すデータもありません。
環境保全への協和化成の取り組み
協和化成では環境保護と資源の有効利用をめざし、自社内リサイクルに努めています。
自社製造工程で発生した端材については、ごく一部の特殊品を除く全てをリサイクルし、主に製品下層用材料として使用しています。製品バッカー材として基布のついた製品端材につきましても、弊社工場内で分別処理を行い、塩ビ部分についてはリサイクルをするシステムを構築しています。
また、プレス加工やプレカット、製品巾の特注サイズオーダーへの柔軟な対応等により、ご使用現場における端材の発生を極力抑える体制(リデュース)、包装カバーや芯材として使用される紙管等のリユースなど、3R(リサイクル・リデュース・リユース)全般に取り組んでいます。
塩化ビニル樹脂に関する詳しいご紹介はこちらのサイトもご参照ください。